ノバルティス ボルタレン坐薬に針状の金属 人為的混入と警察に届出
公開日時 2014/04/15 03:52
ノバルティスファーマは4月14日、鎮痛や解熱などに用いる医療用薬ボルタレンの坐薬に針状の金属が混入している製品が見つかり、人為的な可能性が高いとして12日に埼玉県内の警察署に届け出をしたと発表した。警察が捜査を行っているという。医療機関への情報提供も進めている。同社これまでに同様の報告がなく、この混入は限定的に起きたものだとして、製品回収は行わなかった。
金属の混入が見つかった製品はボルタレンサポ50mg。同社によると、埼玉県内の保険薬局に、一人の患者が薬剤を包むアルミシートの外部から針状の金属が刺されたと思われる製品を複数持ち込んだ。患者は使用前に気づいたため、被害はなかった。
同社は、昨年の2013年10月~11月に子会社の日本チバガイギー篠山工場(兵庫県)製造されたもので、製造工程で「混入の可能性は極めて低い」として、人為的な混入が考えられると判断した。混入していた金属の大きさや混入の状態などの詳細については、同社は警察の捜査に影響するとして明らかにしてない。
同社は、「使用前および処方時に、針状の金属の混入やアルミ包装に穴が開いていないかなどのご確認をお願いいたします」と呼びかけ、何らかの異常が認められた場合は、お客様相談窓口「ノバルティスダイレクト」(0120-003-293 受付時間:月~金 9:00~17:30 祝祭日及び当社休日を除く)かMR(医療関係者のみ)ら連絡を求めている。