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ジョンソン・エンド・ジョンソン13年通期業績 2桁増益 医療用薬は10.9%増

公開日時 2014/01/30 03:50

ジョンソン・エンド・ジョンソンは2013年通期業績が売上高713億1200万ドル(前期比6.1%増)、純利益138億3100万ドル(同31.5%増)の増収2桁増益になったと発表した。


セグメント別売上高はコンシューマーヘルスケア事業146億9700万ドル(同1.7%増)、医療用医薬品事業281億2500万ドル(同10.9%増)、医療機器・診断薬事業284億9000万ドル(同3.9%増)。


同社は昨年に07年以来5年振りの増収最終増益となったが、今回の決算により2年続きの増収増益となった。10年のOTCのタイレノール回収騒動以降、コンシューマーヘルスケア事業を中心とする低迷などが業績の足を引っ張っていた同社だが、医療用医薬品事業の好調も含め、全体としてはほぼ成長軌道に戻りつつある。


医療機器・診断薬事業の増収に関しては、2012年6月に213億ドルで買収を完了したスイスの医療機器メーカーSynthes社の売上分も通年で貢献したことも影響している。


地域別売上高は北米319億1000万ドル(同7.0%増)、ヨーロッパ185億9900万ドル(同9.8%増)、アメリカを除く南北アメリカ地域74億2100万ドル(同3.0%増)、アジア太平洋・アフリカ133億8200万ドル(同1.1%増)。
主な医療用医薬品の製品別売上高は抗ヒト腫瘍壊死因子(TNFα)モノクローナル抗体製剤・レミケード66億7300万ドル(同8.7%増)、前立腺がん治療薬(選択的アンドロゲン生合成阻害薬)ザイティガ16億9800万ドル(同76.7%増)、抗HIV薬・プリジスタ16億7300万ドル(同18.3%増)、抗がん剤・ベルケイド16億6000万ドル(同10.7%増)、乾癬治療薬・ステラーラ15億400万ドル(同46.7%増)、エリスロポエチン製剤・プロクリート/エピレクス13億6400万ドル(同6.7%減)、抗精神病薬・リスパダールコンスタ13億1800万ドル(同7.5%減)、持効性抗精神病薬インヴェガサステナ/ゼプリオン12億4800万ドル(同56.8%増)など。


ザイティガとインヴェガサステナ/ゼプリオンは2013年通期で新たにブロックバスター入りした一方、注意欠陥/多動性障害(AD/HD)治療薬・コンサータ/メチルフェニデートは前期比27.1%減の7億8200万ドルとなり、ブロックバスター圏外となった。


また、関節リウマチ治療薬でヒト型抗ヒトTNFαモノクローナル抗体製剤のシンポニーが前期比53.5%増の9億3200万ドルでブロックバスター入り目前となったほか、同グループのヤンセンファーマがバイエルヘルスケアからアメリカでの販売権を取得している抗凝固薬で選択的直接作用型血液凝固第Ⅹa因子阻害薬のザレルト(日本国内商品名・イグザレルト)は2013年通期で前期比の3.6倍となる売上高8億6400万ドルとなった。


 

 

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