新型コロナ治療薬 グローバル売上1位はパキロビッド
公開日時 2023/07/01 00:00
新型コロナ感染症をめぐっては、2020年の感染拡大の初期段階から感染拡大防止や感染対策の切り札は、ワクチンによる予防と、発症時の治療選択肢を複数持つことにあると言われ、世界の製薬企業や研究機関がワクチンや治療薬の開発に着手した。その結果、ワクチンはファイザー/ビオンテックが20年12月に一番手で実用化に成功し、数週間遅れでモデルナやアストラゼネカ(AZ)のワクチンが登場した。治療薬は、抗ウイルス薬に強みを持つギリアド・サイエンシズが世界初の新型コロナ治療薬・ベクルリー点滴静注用の開発に成功し、20年5月に市場に投入。その後、中和抗体薬や経口薬も登場した。経口薬は、1番手として米メルクのラゲブリオが21年11月に英国で承認され、2番手は同年12月に米英で承認されたファイザーのパキロビッドとなっ...