ステラーラ、ジーラスタに初のバイオ後続品 厚労省が承認
公開日時 2023/09/26 04:51
厚生労働省は9月25日、バイオ後続品4製品を承認した。この中には初めてのバイオ後続品(BS)として、ヒト型抗ヒトIL-12/23p40モノクローナル抗体製剤・ステラーラのBSや、持続性G-CSF製剤・ジーラスタのBSがある。11月に薬価収載されるとみられる。
承認されたBSは次の通り(カッコ内は一般名、製造販売元)。薬効分類順に記載。
▽①ペグフィルグラスチムBS皮下注3.6mg「モチダ」②ペグフィルグラスチムBS皮下注 3.6mg「ニプロ」(ペグフィルグラスチム(遺伝子組換え)[ペグフィルグラスチム後続1]、①持田製薬②持田製薬販売):「がん化学療法による発熱性好中球減少症の発症抑制」を効能・効果とするバイオ後続品。再審査期間なし。薬効分類339。
ジーラスタ初のバイオ後続品。持田製薬とキッズウェル・バイオ社が共同事業化契約のもと開発した製品。原薬供給はキッズウェル・バイオが担当し、持田製薬のジーラスタBSは持田製薬が、持田製薬販売のジーラスタBSはニプロが販売する。
先発品がもつ「同種末梢血幹細胞移植のための造血幹細胞の末梢血中への動員」の適応はBSにはない。
▽ウステキヌマブBS皮下注45mgシリンジ「F」(ウステキヌマブ(遺伝子組換え)[ウステキヌマブ後続1]、富士製薬):「既存治療で効果不十分な下記疾患:尋常性乾癬、関節症性乾癬」を効能・効果とするバイオ後続品。再審査期間なし。薬効分類399。
ステラーラ初のバイオ後続品。先発品の皮下注製剤がもつ活動期クローン病の維持療法や潰瘍性大腸炎の維持療法の適応はBSにはない。
なお、今回の承認は、18年11月に富士製薬とアイスランドのAlvotech社との間で条件合意しているバイオシミラーパイプラインにおける初めての承認取得となる。本剤を含め両社間で条件合意している製品は計7つある。
▽①アダリムマブBS皮下注20mgシリンジ0.2mL「CTNK」②同皮下注40mgシリンジ 0.4mL「CTNK」③同皮下注80mgシリンジ0.8mL「CTNK」④同皮下注40mgペン0.4mL 「CTNK」⑤同皮下注80mgペン0.8mL「CTNK」(アダリムマブ(遺伝子組換え)[アダリムマブ後続4]、日本化薬):「①②④既存治療で効果不十分な下記疾患:多関節に活動性を有する若年性特発性関節炎、 ②③④⑤関節リウマチ(関節の構造的損傷の防止を含む)、既存治療で効果不十分な下記疾患:▽尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬▽強直性脊椎炎▽腸管型ベーチェット病▽非感染性の中間部、後部又は汎ぶどう膜炎――。中等症又は重症の活動期にあるクローン病の寛解導入及び維持療法(既存治療で効果不十分な場合に限る)、中等症又は重症の潰瘍性大腸炎の治療(既存治療で効果不十分な場合に限る)」を効能・効果とするバイオ後続品。薬効分類399。
国内4番目のヒュミラのバイオ後続品。日本化薬とセルトリオン・ヘルスケア・ジャパンが共同販促する。