シンバイオ 抗がん剤トレアキシン 再発・難治性多発性骨髄腫の国内フェーズ2中止
公開日時 2013/11/07 03:50
シンバイオ製薬は11月1日、抗がん剤トレアキシン(開発コード「SyB L-0501」、一般名:ベンダムスチン塩酸塩)の適応に「再発・難治性の多発性骨髄腫」を追加するための国内フェーズ2の中止を決定したと発表した。中間結果から、奏効例が見られず、今後症例集積を継続した場合でも、単剤では目標とする期待奏効率の達成は困難と判断したという。今後の開発については「海外での開発状況等を鑑み検討していく」としている。
多発性骨髄腫は血液がんの一種で、免疫機能の低下や、骨がもろくなったり痛みが出るといったの症状が起き、日本での患者総数は1万3000人程度で、うち再発・難治性及び初回治療の患者数はそれぞれ同程度と見られているという。再発・難治性の多発性骨髄腫の適応追加の開発をエーザイと共同で進めていた。
同剤については、既に日本では10年10月に再発・難治性の低悪性度非ホジキンリンパ腫を適応症として承認を取得し、10年12月から業務提携先のエーザイから販売されている。