【World Topics】在宅ケア病児に通学代行ロボット
公開日時 2013/07/16 05:00
重い心臓疾患をもってうまれたレクシーは免疫力が著しく低く、感染のリスクのある人ごみには出られないため、学校に通うことができない。でも、レクシーは彼女専用の、通学代行ロボットのおかげで、自宅に居ながらにして小学校の授業を受けることができるようになった。(医療ジャーナリスト 西村由美子)
レクシーと学校の教室を結んでいるのはVGoと呼ばれるロボットだ。
http://www.vgocom.com/
カメラとモニターを含む双方向通信機能を備え、自走するVGoは、使い手に代わって、見たり、聞いたり、話したり、動きまわったりできる。
さまざまな場面での活用が考えられるが、現在もっとも重用されているのは医療や介護の場面においてだという。レクシーのように病気や障害のために学校に通えない子どもに代わって通学したり(Remote Student)、通院できにくい、又その必要のない在宅患者を遠隔からモニタリングしたり(Patient Monitering)、さらには介護施設の居住者の面会用にも(Remote Visiting)活用されている。筆者の暮らすシリコンバレーで最もよく知られた病院の1つ、エルカミノ・ホスピタルでも使われていて人気者だ。ちなみに、同病院はロボットの導入に意欲的で、入院病棟の配膳等にも活躍している。