第一三共 抗血小板薬プラスグレルを国内承認申請
公開日時 2013/06/19 05:02
第一三共は6月18日、抗血小板薬プラスグレル塩酸塩(一般名)を承認申請したと発表した。予定適応症は、経皮的冠動脈形成術(PCI)を伴う虚血性心疾患。同剤をグローバル戦略品として位置づけている。
心臓に酸素を送り込む冠動脈が動脈硬化で血管が狭くなることで起こる心筋梗塞や狭心症といった虚血性心疾患に対しては、ステントなどで血管を広げるPCI治療が行われる。しかし、ステント留置に伴い血栓が起こることがあり虚血性心疾患につながることがある。それに対し、血小板の凝集を抑える作用を持つ同剤を投与することで、動脈の狭窄・閉塞を改善する。
今回、日本で実施したPCIを受ける急性冠症候群(ACS)患者を対象としたフェーズ3(PRASFIT-ACS試験)、待機的PCI患者を対象としたフェーズ3(PRASFIT-Elective試験)に基づいて承認申請された。PRASFIT-Elective試験結果は、日本心血管インターベンション治療学会で7月11日に発表予定となっている。
国内では虚血性脳血管障害患者を対象としたフェーズ3も実施しており、14年度に終了予定という。