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DPP-4阻害薬 経口血糖降下薬の機序別で第一選択に 新規患者の64%に使用

公開日時 2013/05/13 05:02

2型糖尿病患者に処方されている経口血糖降下薬を分析すると、DPP-4阻害薬が患者数ベースでシェア5割を超え、作用機序別(=薬効クラス別)でトップにあることがわかった。特に今年2月時点では、新規患者の6割以上にDPP-4阻害薬が処方されていることも判明し、2型糖尿病治療の第一選択の位置付けになっている状況が確認された。

この分析結果は、調剤薬局の調剤レセプトベースで実際の処方状況を把握・分析する医療情報総合研究所(JMIRI)のデータによるもの。詳細はMonthlyミクス5月号の連載「医師の処方動向をよむ」に掲載している。

かつては患者数ベースでスルホニル尿素(SU)薬の1人勝ちの市場だった。ここに2009年12月に発売したシタグリプチン(製品名ジャヌビア/グラクティブ)を皮切りに、これまでに6成分7ブランドがひしめき合うDPP-4阻害薬が急成長して追いつき、追い越した。具体的には、DPP-4阻害薬は昨夏ごろにSU薬とシェアでほぼ肩を並べ、昨年末にはシェア約50%、そして13年2月時点でシェア53.3%になった。ちなみに2月時点のSU薬のシェアは44.5%で第2位。3位以下はビグアナイド(BG)類、α-グルコシダーゼ阻害薬、チアゾリジン系薬――との順。

次に、DPP-4阻害薬の患者獲得状況を詳細にみると、11年2月時点では、何らかの経口血糖降下薬からの「切替処方」が約5割と最も多く、次いで「追加処方」、「新規処方」の順だった。これが12年2月時点で最も多いのが「新規処方」で約5割、そして13年2月時点で「新規処方」は64%となった。なお、JMIRIによると、DPP-4阻害薬の処方患者の約7割が併用療法で、併用パターンは多いものから、SU薬との2剤併用、SU薬とBG類との3剤併用――という。

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