興和 高カリウム血症用薬カリメート経口液 オレンジ味の剤形の承認取得 服用感を改善
公開日時 2013/03/22 04:00
興和はこのほど、高カリウム血症治療薬「カリメート経口液20%」(一般名:ポリスチレンスルホン酸カルシウム)にオレンジ味のフレーバーを添加した製剤の承認を3月15日に取得したと発表した。発売日は未定。これまでも服用感などを改善してきたが、それでも従来製剤にわずかな特異な匂いがあったため、香りをつけて飲みやすい製剤を開発した。「服薬アドヒアランスの向上につながることが期待される」としている。
同剤は、腸内のカリウムと同剤のカルシウムを交換し、過剰となったカリウムを体外に排泄することで血清カリウム値を低下させる。当初発売した「カリメート散」以降、服用感や携帯性の改善に向けて「カリメートドライシロップ92.59%」や「カリメート経口液20%」(フレーバー無添加)の剤型追加を行ってきた。経口液は水に懸濁することなくそのまま服用できるもので、スティック包装となっている。カリメートブランドの売上は薬価ベースで約30億円。