MR認定センターの論文コンクール 「私がなりたいMRは」「相談されるMR」の2編が特選受賞
公開日時 2013/02/20 04:02
MR認定センターは2月19日、東京都内で開催した第15回センターミーティングで、MR誕生100周年記念「MR論文コンクール」の受賞者を発表した。特選には「私がなりたいMRは」を執筆した第一三共医薬営業本部埼玉支店さいたま第一営業所の久保田みさきさん、「相談されるMR~アンメット・メディカル・ニーズを充足するために~」を執筆したエーザイ大阪医薬三部の高橋慎さん、の2氏が選ばれた。
今回はMR誕生100周年記念イベントの一環として、8月1日~11月30日までに応募のあった173編を審査した。二次審査で112編まで絞り込み、特選、入選、佳作、ホープ賞の受賞者を決定した。
この日のセンターミーティングでは特選を受賞した第一三共の久保田みさきさんと、エーザイの高橋慎さん(代読)がそれぞれ論文を読み上げ、受賞の喜びを語った。
◎「私がなりたいMRは」第一三共・久保田みさきさん
「私がなりたいMRは」を執筆した久保田さんは、論文の中で認知症治療薬の情報提供活動を行う中で得た自身のエピソードを紹介した。医師、薬剤師、看護師だけでなく、介護を含めた幅広い関係者との情報を通じた交流により、「生きた情報を得て、自身の知識を使って薬の提案をすることがMRの役割だと思うようになった」と、自らの経験を披露。「患者さんのひとつひとつの症状から薬の提案することはMRにしかできない事だ」と振り返った。また、「常に患者さんと家族とまわりの方の笑顔が絶えないことを願い活動すること」を製薬企業の一員として、さらに医療現場に接するMRとして取り組むとの決意を述べた。
◎「相談されるMR」エーザイ・高橋慎さん
「相談されるMR~アンメット・メディカル・ニーズを充足するために~」を執筆した高橋さん(代読)は、薬局薬剤師さんへのCOPD治療薬の情報提供を通じ、治療に満足出来ていない患者さんのために取り組むことになったエピソードを紹介。医師に処方を相談する際、葛藤があったことなどを織り交ぜながら、最終的に、患者さんだけでなく、医師、薬剤師の双方にも喜んでもらうこができたとし、「MRの存在意義を改めて実感する、非常に大きな出来事になった」と振り返った。その上で、薬剤は必要な患者に処方されなければならないとし、「私が目指すのは、身近に潜む“アンメット・メディカル・ニーズ”を充足できるMRです」と結んだ。
【受賞者は以下の通り】
特選
・久保田みさき 第一三共 「私がなりたいMRは」
・高橋慎 エーザイ「相談されるMR~アンメット・メディカル・ニーズを充足するために」
入選
・千坂英夫 中外製薬 「医療者のパートナーとなるMRを目指して」
・石黒直彦 日本イーライリリー 「MRの存在意識」
・矢野勝 塩野義製薬 「患者さんと家族の笑顔を取り戻すために」
・佐藤学 サノフィ 「業務を通じた社会貢献」
・坂井清志 アストラゼネカ 「ある桜の木から芽生えた私のMRとしての使命感」
佳作
・胡間大輔 ユーシービージャパン 「目指せ!患者さん志向ナンバー1~私の人生を変えたドクターとの出会い~」
・荒木修 日本ベーリンガー・インゲルハイム 「医療チームの一員としてMRの使命を考える」
・中村克也 ツムラ 「患者さんのお役に立ち漢方医学を織り込み最適な治療を提案できるMR」
・林興一 ジェンザイム・ジャパン 「医療の架け橋となるMR」
・喜多直美 第一三共 「ありがとうの連鎖」
・平野義典 あすか製薬 「医薬情報担当者としての意識の転機」
・三木貴雄 中外製薬 「私が考えるこれからのMR像について」
・川田歓一 ジェンザイム・ジャパン 「これからの日本の医療に好循環をもたらすMR」
・田渕一郎 武田薬品 「MR今昔物語(今からでも間に合う医療貢献)」
・才津一 中外製薬 「患者さんへの想いが伝わり、標準治療の更なる普及推進に貢献するMR活動」
・石井学 テルモ 「医療連携の橋渡しという役割」
・我如古将人 大塚製薬 「存在して当たり前、しかし大切な存在へ」
・皆吉広幸 ファイザー 「医療貢献とMRのあるべき姿」
ホープ賞
・青木洋介 あすか製薬 「一医療関係者を担う存在」
・田中翔 ニプロファーマ 「私がめざすこれからのMR像」
・青木秀幸 日医工 「充実した毎日のために」