第一三共 抗インフル薬イナビル 予防適応で国内申請
公開日時 2012/11/16 04:02
第一三共は11月15日、抗インフルエンザウイルス薬イナビル(一般名:ラニナミビルオクタン酸エステル水和物)について、インフルエンザウイルス感染症予防に関して同日付で国内申請したと発表した。今回の申請はA型またはB型インフルエンザウイルス感染症患者と同居する家族または共同生活者を対象に行ったフェーズ3試験に基づくもの。イナビル投与群はプラセボ投与群と比較して、インフルエンザ感染症の発症割合が統計学的に有意に低く、安全性についても「問題は認められなかった」としている。
イナビルは同社が創製した純国産の長時間作用型ノイラミニダーゼ阻害薬。A型またはB型インフルエンザウイルス感染症の治療を効能・効果に、2010年9月に製造販売承認を取得し、同年10月に発売した。
同社は今回の予防適応を取得することで、「インフルエンザ感染症に係る新たな選択肢が増え、患者、更には社会に貢献できるものと期待している」とコメントしている。