鳥居薬品 4剤配合の新規抗HIV薬の国内独占販売権取得
公開日時 2012/08/29 04:00
鳥居薬品は8月28日、親会社のJTが2012年度中に国内申請を予定している新規抗HIV薬「JTK-303を含む配合錠」について、その承認取得後、鳥居が独占販売する契約を同日付で締結したと発表した。同契約の締結に伴い、鳥居はJTに契約一時金27億円を支払う。
JTK-303(一般名:エルビテグラビル)はJTが創製したインテグラーゼ阻害薬。国内では7月30日現在で、単剤及び配合錠とも申請準備中となっている。
今回、契約を締結した配合錠は、JTK-303に、核酸系逆転写酵素阻害薬のエムトリバカプセル200mg(一般名:エムトリシタビン)とビリアード錠300mg(一般名:テノホビル ジソプロキシルフマル酸塩)、さらにJTK-303の血中濃度を上昇させる働きを持つコビシスタット(=一般名)の4剤による配合錠となる。1日1回1錠の投与で有効性を示すため、患者の服薬利便性の向上や長期的な服薬遵守の促進が期待できるとしている。
鳥居は抗HIV薬として、エムトリバ、ビリアード、エムトリシタビン200mgとテノホビル ジソプロキシル245mgを含有するツルバダ配合錠、ビラセプト錠250mg(一般名:ネルフィナビルメシル酸塩)を販売している。JTの開発品は原則として鳥居が販売するが、個別製品ごとに契約を締結している。製品ごとに経済条件も異なるという。