JTと鳥居薬品 AhRモジュレーター「タピナロフ」を承認申請 アトピー性皮膚炎と尋常性乾癬の適応で
公開日時 2023/09/19 04:50
日本たばこ産業(JT)はアリル炭化水素受容体(AhR)モジュレーターのタピナロフのクリーム剤について、アトピー性皮膚炎と尋常性乾癬を対象疾患に承認申請した。JTと鳥居薬品が9月15日、発表した。同剤は両社が共同開発しており、承認取得後は鳥居薬品が販売する。
JTはタピナロフ(一般名、開発コード:JTE-061)について、スイスのDermavant Sciences社から日本における皮膚科領域での独占的開発・商業化権を取得。さらに、鳥居薬品と日本における共同開発・販売に関する契約を締結し、共同で開発を進めてきた。
両社によると、アトピー性皮膚炎患者(12歳以上)、尋常性乾癬患者を対象とした国内第3相試験で、それぞれ有効性の主要評価項目について基剤クリームに対するタピナロフクリームの優越性、長期投与時における安全性について確認されたとしている。両社は、「タピナロフクリームがアトピー性皮膚炎及び尋常性乾癬治療の新たな選択肢になるものと期待している」としている。
なお、両社は小児アトピー性皮膚炎患者(2歳以上12歳未満)を対象とした国内第3相試験も実施中。