帝人 ボナロンのゼリー製剤の承認取得 骨粗鬆症用薬で世界初 年内にも発売予定
公開日時 2012/08/16 04:00
帝人ファーマは8月15日、骨粗鬆症治療薬としては世界初となる経口ゼリー剤で、週1回投与の「ボナロン経口ゼリー35mg」(一般名:アレンドロン酸ナトリウム水和物)の製造販売承認を同日付で取得したと発表した。同社は薬価収載後に速やかに発売する予定で、早ければ年内にも発売開始となる。
ボナロンは骨吸収抑制作用により、患者の骨密度を増加させるビスホスホネート系薬剤。「骨粗鬆症の予防と治療ガイドライン2011年版」では、大腿骨近位部骨折をはじめとする骨折リスクの抑制に高い効果が期待できる薬剤として評価されている。
ビスホスホネート系経口薬には服薬後30分間は他の薬剤の経口摂取を避けるなどの服薬制限があり、複数の経口薬を服用することの多い高齢患者には、他の薬剤と分けて服用する必要があった。また、加齢などによる嚥下機能の低下など、従来の錠剤を服用しにくいことも課題のひとつ。そこで帝人は、他の経口薬との区別が容易になるうえ、嚥下に不安を持つ患者にとっても飲みやすさの改善が期待できるとして、ゼリー製剤を開発した。