降圧薬への不満 トップは「薬価(自己負担額)」
公開日時 2011/10/31 04:02
医療専門市場調査会社アンテリオの患者調査「ANTERIO Patient Mindscape」(APM)によると、降圧薬についての不満で、最も高い不満は「薬価(自己負担額)」だった。「薬剤に対して何らかの不満がある」人のうち半数が挙げた。
降圧薬に対し何らかの不満を持つ人は2割強。その中で「薬価(自己負担額)」に強い不満が表明されたのは、近年、他剤よりはやや高価なARBや同剤との併用が広く使われるようなったことが背景の1つとみられる。
というのも、壮年(25~44歳)、中年(45~64歳)の不満度が全体平均を上回る6割に上り、これは以前使っていたα遮断薬、β遮断薬、利尿剤などと比較した結果とみられるからだ。その点、比較する薬剤がない青年(15~24歳)では不満は4割に満たない。景気の低迷もあり、負担額に対する患者の感覚は敏感になっていることがうかがえる。
また、効果に対する不満も約3割に上った。
調査結果の詳細は、MONTHLYミクス11月号(11月1日発売)「患者に聞く 処方薬のココが不満」に掲載した。またARB、Ca拮抗剤、配合剤(ARB+利尿剤)の代表的な薬剤1剤ずつの項目別不満割合を、ミクスOnlineのプレミア会員向け(有料)に公開した。
http://www.mixonline.jp/Default.aspx?tabid=179