MR拮抗薬ケレンディア 医師の半数、第一選択とするか「判断できない」
高カリウム血症への懸念などから評価定まらず
公開日時 2023/03/01 00:00
日本に1300万人以上いると推計される慢性腎臓病(CKD)は、糖尿病の三大合併症の1つであり、心血管疾患の独立した危険因子でもある。2型糖尿病を合併するCKDは、ガイドラインの治療にかかわらず、CKDの進行や心血管イベントの発現リスクが依然高く、透析などを必要とする末期腎不全の主な原因となっているほか、2型糖尿病のみの患者よりも心血管疾患で亡くなる可能性が3倍高くなるといわれている。その進行は、血圧などの血行動態、血糖コントロール不良などの代謝に加え、炎症や繊維化が要因であることでも知られており、2型糖尿病を合併するCKD患者の腎臓や心血管の障害を抑制するためには、非ステロイド型選択的ミネラルコルチコイド受容体(MR)に選択的に結合し、炎症や繊維化を引き起こすMRの過剰活性化を防ぐことが必要...