アイ・エム・エス・ジャパン株式会社コンサルティング＆サービス上沢仁・松井信智前回までの連載３回では、マーケティング戦略立案時における調剤レセプトデータの活用方法を中心にご紹介してきたが、最終回では少し視野を広げて、開発戦略やDTCにおける活用をご紹介させていただく。調剤レセプトデータが製品上市前から上市後までの様々な意思決定場面で有益であることを感じていただき、開発戦略およびマーケティング戦略の向上につながれば幸いである。新剤形の開発検討時における売上予測配合剤等の新剤型開発を検討する際、どの程度の売上増加が見込めるのか予測する上で、「アドヒアランスの向上」という視点は重要である。調剤レセプトデータを活用すると、「①処方継続率の向上」、「②服薬コンプライアンス率の向上」という二つの視点で、ア...