英NICEガイダンス案 エキセナチドを推奨
公開日時 2011/10/21 04:00
英国立臨床評価研究所(NICE)は10月18日、米イーライリリーの2型糖尿病薬GLP-1受容体作動薬のBydureon(一般名:エキセナチド)徐放性注射剤(週1回投与)について、NHS(国民保健サービス)での使用を推奨するとした第1次ガイダンス案を公表した。
推奨対象となったBydureonの適応は、血糖コントロールが不十分(HbA1Cが7.5%以上など)および欧州の家系でBMIが35㎏/m2 以上かつ高体重で特定の医学的問題を持つ患者などにおいて、メトホルミンおよびスルホニルウレア(SU)剤、もしくはメトホルミンおよびチアゾリジン誘導体(TZD)との併用による3剤併用療法。
メトホルミン、SU薬、TZDなどに禁忌、忍容性がない場合にのみ、当該薬剤を除いた2剤併用を推奨した。
同注射剤の価格は、単回投与4回分キットが73.36ポンド。
NICEのCarole Longsonヘルステクノロジー評価センター長は、「2型糖尿病患者が増加している中、新たな治療選択肢としてエキセナチドを喜んで推奨したい」とコメントしている。
NICEはパブコメを募集後、評価委員会(Appraisal Committee)を開催。2012年2月に最終ガイダンスを作成する計画。