英NICE MMにサリドマイド、ボルテゾミブを推奨 ガイダンス案
公開日時 2011/06/23 04:00
英国立臨床評価研究所(NICE)は、6月17日、多発性骨髄腫(MM)治療の第1選択薬にアルキル化薬および副腎皮質ステロイド薬との併用でセルジーンのサリドマイド(サリドマイド)とヤンセンのベルケイド(ボルテゾミブ)を推奨するガイダンス案を公表した。
ガイダンスでは、サリドマイドを、幹細胞移植とともに高用量化学療法が不適切と考えられるMMに対する第1選択薬のオプションとして、アルキル化薬および副腎皮質ステロイド薬との併用を推奨。ベルケイドは、幹細胞移植とともに高用量化学療法が不適切と考えられ、かつ、患者がサリドマイドに忍容性がないか、禁忌の場合に、MMの第1選択薬のオプションとして、アルキル化薬および副腎皮質ステロイド薬の併用を推奨。
NICEのCarole Longsonヘルステクノロジー評価センター長は、「エビデンスは明らかにサリドマイド、ボルテゾミブ両方のレジメンがMMの進行を現行のアルキル化薬や副腎皮質ステロイド薬単剤よりも遅らせ、生存期間を改善させるのに有効なことを示している」とコメントした。
最終ガイダンスは今年7月に発行予定。