BMSのスプリセル 慢性骨髄性白血病のファーストライン治療薬で承認
公開日時 2011/06/17 04:01
ブリストル・マイヤーズ(BMS)と大塚製薬は6月16日、慢性骨髄性白血病治療薬スプリセル錠(一般名:ダサチニブ水和物)について、ファーストライン治療薬としての承認を取得したと発表した。
これまで同剤は、イマチニブ(製品名グリベック)抵抗性の慢性骨髄性白血病の治療薬として09年3月にBMSが発売、今年1月から大塚製薬と両社で共同販促している。
この承認申請に用いられた国際共同臨床試験(DASISION)結果では、腫瘍評価項目として慢性骨髄性白血病に特異な染色体の陽性の細胞がない状態(細胞遺伝学的寛解)を達成した患者の割合はイマチニブ群の66%に対し、スプリセル群では77% (p=0.007)だった。同治療薬としてすでにグリベック、タシグナ(いずれもノバルティス)があるが、スプリセルが加わったことで、治療の選択肢が広がることになる。