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第一三共 新規機序のアルツハイマー型認知症用薬メマリー錠を新発売

公開日時 2011/06/09 04:02

第一三共は6月8日、新規機序のアルツハイマー型認知症(AD)治療薬「メマリー錠5mg」「同10mg」「同20mg」(一般名:メマンチン塩酸塩)を同日に新発売したと発表した。世界で唯一のN-methyl-D-aspartate(NMDA)受容体拮抗作用を持つAD治療薬で、国内で使用されているコリンエステラーゼ阻害薬とは異なる。この機序の違いを前面に出して、既存AD治療薬との併用も訴求ポイントのひとつに据えるとみられる。同社は「AD治療における薬物治療の幅を拡げることにより、認知症の方やご家族に貢献できるものと確信している」とコメントしている。

同剤はドイツのメルツ社が創製し、第一三共がライセンスを持っている。海外から原薬を輸入し平塚工場で最終製品化する。第一三共は当初、3月18日の発売を予定していたが、東日本大震災によって平塚工場が被災するなどして発売を延期していた。

同剤の日本での効能・効果は「中等度及び高度アルツハイマー型認知症における認知症症状の進行抑制」。通常、成人には1日1回5mgから開始、1週間に5mgずつ増量し、維持量として1日1回20mgを経口投与する。1錠あたりの薬価はメマリー錠5mgが133.90円、同10mgが239.20円、同20mgが427.50円。同社は全MR2400人のうち、施設担当MRと、4つの領域担当の中の「循環器・AD担当MR」が連携して情報提供活動を行う。
 

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