持田 震災で工場被害 再開の目処立たず ディナゲストの在庫は1か月程度
公開日時 2011/03/18 04:00
持田製薬は3月17日、東北地方太平洋沖地震によって同社子会社・持田製薬工場の本社工場(栃木県大田原市)に甚大な被害が生じ、当面の操業再開の目処がたっていないと発表した。同工場では持田の主力品などを製造している。持田のほとんどの製品は同社の在庫や流通在庫で3か月程度の安定供給が可能だが、子宮内膜症治療薬ディナゲスト(一般名・ジエノゲスト)と、ジェネリックの子宮収縮薬パルタンM(一般名・メチルエルゴメトリンマレイン酸塩)の2剤については1か月程度の在庫状況という。このため持田のMRは同日から、産婦人科を中心に、この2剤の在庫状況や供給に関する情報提供を始めた。
工場の具体的な被害内容は精査中としているが、製剤棟設備や製造機械などに被害が生じているという。持田は、「今後も製品の安定供給に向けた復旧作業に最大限努力する」とコメントしている。