10-11年のインフルエンザシーズン タミフル1240万人分の在庫確保 中外
公開日時 2010/10/15 04:02
中外製薬は10月14日、抗インフルエンザウイルス薬「タミフルカプセル75」「タミフルドライシロップ3%」(一般名:オセルタミビルリン酸塩)の2010年秋~2011年3月までのインフルエンザシーズンの供給計画を発表した。10年9月末時点で1240万人分(カプセル880万人分、ドライシロップ360万人分)の生産を完了して在庫しているほか、必要に応じて追加供給を検討するとした。新型インフルエンザが大流行した昨年の出荷量は約976万人分(09年8月~10年3月)で、当時は流通在庫も使われた。これを参考に10~11年シーズン用の在庫量を決めたとしている。
同社広報部は本誌に、「10~11年シーズンも万が一、インフルエンザが大流行しても、1240万人分の在庫で十分対応できると考えているが、万全の体制を整えて準備にあたる」とコメントした。なお、タミフルは、カプセル製剤はロシュから輸入して国内で包装している。一方、ドライシロップは原薬を輸入して国内で最終製品化しており、月間50万人分の生産能力がある。