仏サノフィ・ヴィーバッハーCEO 国際共同治験に日本も早期から参加
公開日時 2010/05/28 04:00
仏サノフィ・アベンティスのクリストファー・A・ヴィーバッハーCEOは5月27日、来日に合わせ東京都内で記者会見を行った。4月から実施された新薬創出加算に触れ、新薬研究開発、革新性に対する評価を積極的に行うとの日本政府のメッセージだとして「(同社としても)グローバル試験に、より早期に日本を参加させていく」と述べ、日本を含む国際同時開発を積極的に進める姿勢を示した。
同CEOは、新薬創出加算について「心より歓迎の意を示したい。研究開発、革新を評価する大きなメッセージであり、研究開発が強化される。日本は、よりオープンな市場、研究開発を評価する市場への移行期」と評価し、日本事業を強化する意向を明らかにした。
具体的には「日本(の売上高)を今後5年間で現在の10位(09年2660億円)を5位以内にしたい」と改めて表明。抗血小板薬プラビックス、血糖降下剤アマリール、入眠剤マイスリー、インスリンのランタス、抗アレルギー薬アレグラといった既存製品の成長に加え、抗がん剤などの新製品、ワクチン事業にプレゼンス強化によって実現を図るとした。