骨髄異形成症候群 新薬が切り拓く新たな治療の可能性
公開日時 2010/02/25 00:00
埼玉医科大学国際医療センター造血器腫瘍科(造血障害部門)松田晃教授血液がん領域の“薬剤空白地帯”とされていた骨髄異形成症候群(MDS:Myelodysplasticsyndrome)で新薬登場の期待が高まっている。09年10月にセルジーンがMDSの貧血治療薬としてレナリドミド(レブリミド)、続いて同年12月には日本新薬が脱メチル化薬であるアザシチジン(NS-17)の承認申請を行ったほか、同じく脱メチル化薬のデシタビン(ヤンセンファーマ)の臨床試験も国内で進行している。「造血幹細胞移植以外に予後を改善できなかった状況から脱却できる可能性が出てきた」と期待を示す埼玉医科大学国際医療センターの松田晃教授に、MDSの治療の現状と新薬がもたらす今後の展望について話をうかがった。◎MDSはどのような病気...