本誌が病院薬剤部と臨床医を対象に行った2月度の医薬品採用・採用停止調査によると、昨年12月に発売となったDPP-4阻害薬ジャヌビア(万有製薬)の採用が急速に進んでいる実態が明らかになった。ジャヌビアは病院の新規採用、医師の新規処方ともに第1位となった。
採用理由をみると、薬理作用や有効性など新規性を高く評価する回答が多かった。小野薬品のグラクティブも臨床医を対象とした新規処方ランキング第2位となった。臨床医からの回答では、両剤ともにMRの活動姿勢を評価する意見もみられた。
一方、採用停止では、同じ薬効の新薬採用やジェネリック品の採用に伴う切り替えなどが目立った。そのほか処方量が少ない医薬品や死蔵医薬品など複数の薬剤が採用停止となった。
本調査はMonthlyミクスが毎年行っている新薬採用アンケートに回答いただいた病院薬剤部から50病院(官公立、自治体、準公的、民間など)に定点観測をお願いし、毎月ごとの新薬採用・採用停止品目について集計した。臨床医についてはMCIとの協力により、内科系医師100人についてインターネットより回答を得た。
調査は今後とも毎月実施。調査データの詳細および臨床医・薬剤部のコメントはミクスOnlineに掲載します。