タミフル飲み残し2割 男女500人のネット調査で
公開日時 2010/01/19 04:02
インフルエンザと診断され、抗インフルエンザウイルス剤タミフルを処方された人の5人に1人が、自己判断で服薬を中止していることが1月18日、厚生労働省の国民健康づくり運動を支援する健康日本21推進フォーラム(理事長:高久史麿氏)によるインターネット調査で明らかになった。
調査は感染経験のある20~60代の男女500人を対象にインターネットを使って行われた。タミフルを処方されたのは約6割で、1日分以上を飲み残した人は19.2%、特に20代の飲み残しは25.4%と4人に1人に上った。飲み残した人では、医師・薬剤師らによる服薬指導を受けた割合が飲みきった人より低かった。
途中で服用をやめた理由のほとんどは「症状が改善されたため」。しかし、実際は治療不十分である可能性があり、それが感染の広がりやタミフル耐性ウイルスの出現にもつながるおそれがある。そのため同フォーラムは、決められた5日間を服用するよう呼びかけている。