武田薬品 ブラジルに販売子会社設立を決定
公開日時 2009/12/03 04:00
武田薬品は12月2日、ラテンアメリカ市場の4割を占めるブラジル(サンパウロ)に販売子会社を設立することを決定したと発表した。同国は13年までに年率8.5%の成長が予想されているという。製薬大手各社は成長著しい新興国での拠点づくりに乗り出しており、10月には武田は、メキシコ、トルコ、スウェーデン、ノルウェー、デンマーク、ベルギー、ルクセンブルクで自社販売を可能にする4つの販売子会社の設立決定を発表していた。
ブラジル販売子会社は10年2月にも設立予定。武田製品を輸入・販売する。まだ製品の発売時期は未定だが、新規PPIの「TAK-390MR」(米国名カピデックス)、欧米フェーズ3の新規ARB「TAK-491」の投入を予定し、発売時には50人程度のMRを採用する予定という。
武田によると、ブラジルではすでにライセンスアウトした同社製品が流通しており、子宮内膜症などに用いるリュープリン、PPIのランソプラゾール、糖尿病治療薬のピオグリタゾンはアボットが、ARBのカンデサルタンはアボットとアストラゼネカが、カタリン(点眼剤)はアラガンが、販売している。