【World Congress Report】ECCO・ESMO Report
公開日時 2009/10/30 00:00
バイオマーカーの研究成果相次ぐ腎細胞がん、日本・アジア地域でエビデンスの蓄積進む分子標的薬による効果の向上が著しいがん。バイオマーカーによる治療選択、患者選択が課題となるなかで、臨床現場では個別化医療の実現に向けて研究が着実に進みつつある。9月20日から24日までドイツ・ベルリンで開催された第15回欧州癌学会(ECCO)・第34回欧州臨床腫瘍学会(ESMO)では、分子標的薬の適応患者の特定についての研究成果が相次いで発表されるなど、がん治療の個別化に向けた取り組みが実地臨床で進んでいることを実感させるものとなった。(小沼紀子)腎細胞がん抗体医薬、分子標的薬の開発の激戦区に世界の成人の悪性腫瘍のなかでおよそ3%を占め、毎年21万人が発症し10万人が死亡する腎細胞がん(RCC)。インターフェロン...