米・ブリストル・マイヤーズスクイブ(BMS)と英アストラゼネカ(AZ)は10月5日、2型糖尿病治療薬のOnglyza(一般名:サクサグリプチン)が欧州で承認されたと発表した。同剤は、DPP-4阻害薬の1つ。1日1回5mgを経口投与することで、血糖をコントロールすることが期待される。
投与対象は、食事療法や運動療法下で▽メトホルミン▽スルホニル尿素薬▽チアゾリジン――を投与しても十分な効果が得られない患者。
今回の承認は、6つのフェーズ3試験と、Januvia(一般名:シダグリプチン、メルク)への同剤の非劣勢を証明する目的で実施されたフェーズ3Bの結果に基づくという。
フェーズ3B試験は、 メトホルミン単剤で十分な治療効果が得られない成人の2型糖尿病患者801人を▽Onglyza5mg+メトホルミン403人▽Januvia100mg+メトホルミン398人――の2群に分けて、18週間投与し、効果を比較したもの。Januviaへの非劣勢を示すことを目的とした。主要評価項目は、HbA1c値の降下度。その結果、HbA1c値は、Onglyza投与群でベースライン時の7.68%から0.52%、Januvia投与群ではベースライン時の7.69%から0.62%減少し、OnglyzaのJanuviaへの非劣勢が証明されている。