【World Topics】“openFDA“公開
公開日時 2014/06/16 03:50
米国FDAは6月1日、専用ウェブサイト”openFDA”をオープンし、FDAが収集・所管してきた各種大型データの一般公開に踏み切った。http://open.fda.gov/
最初の公開データは医薬品事故レポート(2004-2013)で、データは個人情報が特定できないよう処理された後、マシンで読み取り可能なフォーマットに変換されて提供されており、ウェブ開発者、研究者はじめひろく一般国民によって活用されることが期待されている。
2004年以降FAERS(FDA Adverse Event Reporting System)に蓄積されてきた医薬品事故レポートは300万件。FDAのチーフ医療情報オフィサーTaha Kass-Houtは「これらのデータを活用したアプリが開発され、国民の啓発や安全の確保に寄与してほしい」と語っているが、FDAの期待は、これらのデータが、単に研究や実験に使用されるだけでなく、実用的且つ有用なアプリケーションの制作に活かされることである。”openFDA”のトップページには、FDAのコードが技術者の国際ポータルサイトであるGitHub上に公開されていることが明記されており、 且つGitHubにリンクもはられている。
なお、データは検索ベースのAPI(Search-based Application Program Interface)で収集されており、開発者等はグーグルのようなテキストベースでのデータ検索が可能。従来のデータベースに比して格段に使い勝手がよい。
ただし、公開された”openFDA”は、現在まだベータ版である。