第一三共 トータルケアエコシステム構築でプロジェクト開始 グーグル合同会社などパートナーと協働で
公開日時 2022/12/20 04:50
第一三共は12月19日、トータルケアエコシステムの構築に向けたプロジェクトを開始すると発表した。「一人ひとりに寄り添ったシームレスなHealthcare as a Service(HaaS)」の実現を目指すというもの。同社は、グーグル・クラウド・ジャパン合同会社、エクサウィザーズ、デロイト トーマツ ファイナンシャルアドバイザリー合同会社などのパートナー企業と協働でプロジェクトを開始した。
同社は、第5期中期経営計画において、データの統合・活用を通じた「トータルケアプラットフォーム」の構築を目指す方針を盛り込んでいる。同社が考えるトータルケアプラットフォームとは、医療領域と健康領域それぞれのデータを共有IDで連携し、データ流通・活用を可能にするIT基盤を想定したもの。このプラットフォームに対し第一三共は、「健康促進」、「未病対策予防」、「治療」、「重症化予防」、「介護・予後 健康寿命延伸」のフェーズごとに、パートナー企業を含む他社サービスを付加したモダリティ・サービスを提供する。患者や生活者はこうしたサービスを活用することで、一人ひとりの困りごとを解決し、個々に見合ったWell-Beingの実現を支援することで、一人ひとりに寄り添ったシームレスなトータルケアの提供に努める考えだ。
プロジェクトの始動にあたり同社は、「プロジェクトを通じて、各社の技術及びノウハウを活用し、個人の健康促進から、予防、治療、予後のケアにわたるトータルケアエコシステムの構築に向けて取り組む」と強調した。また、パートナー企業についても今後拡大していく方針を明らかにした。