MSD ガーダシル接種後の失神による転倒防止で注意喚起
公開日時 2021/08/03 04:50
MSDは8月2日、4価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン「ガーダシル水性懸濁筋注シリンジ」について、接種後に失神により転倒する症例が報告されているとして、再度注意喚起した。接種後の失神に備え、接種後の移動の際には医療従事者あるいは保護者らが腕を持つなどして付き添うよう求めた。また、失神して前方に倒れる例も報告されているため、接種後30分程度は体重を預けられるような場所で、立ち上がらずに 待機していただくよう指導することも呼びかけている。
接種後に失神した症例のなかに、転倒により外傷を負った症例も含まれており、歯の破損、欠損に至った症例もあったという。転倒による外傷を負ったケースでは、接種後に立っていたり、移動のため立ち上がったり、背もたれや肘掛け等がない待合室の長椅子や診察室の丸椅子等で待機させられたりした場合に起きていることも紹介した。背もたれがあっても前方に倒れ込む形で転倒し、外傷を負った症例も報告されている。
接種後に失神した症例は、接種直後、あるいは5分以内の発現が7割を占めているという。一般的にワクチン接種による失神は10歳代での発現が多いとしている。