東和薬品 認知症の発症前診断や予防法確立へ 大阪精神医療センターと共同研究
公開日時 2020/04/17 04:50
東和薬品は4月16日、大阪精神医療センター内に新たに設置された「こころの科学リサーチセンター」と、アルツハイマー型認知症のバイオマーカーに関する共同研究契約を締結した。社会的課題となっているアルツハイマー型認知症について、発症前診断法や予防法の確立を目指す。共同研究契約の締結は、東和薬品が中期経営計画で取り組んでいる「新たな健康関連事業の創出」の一環で、認知症や軽度認知障害(MCI)に関する研究の取り組みのひとつとして行われる。
両者が取り組むのは、アルツハイマー型認知症について、生理学的異常変化に反応する新たなバイオマーカーの同定。候補となるKLK8(ニューロプシン)の臨床応用を目指していく。同社によるとKLK8は、従来から着目されていた脳脊髄液や血液などの体液中のアミロイドベータ(Aβ)よりも早期に発現し、血中に漏出するとされる。このため両者では、より早期に認知症を検出することができると期待を寄せており、認知症発症前診断法と予防法の確立に向けて活用したいと考えている。
アルツハイマー型認知症をめぐっては、MCIの段階における認知症発症前診断法と予防法の開発が求められている。バイオマーカーとしては、Aβなどの特定のたんぱく質に焦点が絞られてきたが、MCI や初期のアルツハイマー型認知症患者においては、蓄積が軽微なことから、健常状態との差を捉えることが難しいことが指摘されていた。このため、従来の Aβなどに先行して、生理学的な変化に反応する新たなバイオマーカーの同定が求められてきたという背景がある。