三菱ガス化学 デノスマブのバイオシミラー生産細胞の大量培養可能に
公開日時 2019/03/11 03:50
三菱ガス化学は3月7日、骨粗鬆症やがん骨転移による骨病変の治療に用いられるデノスマブのバイオシミラーを生産する細胞の大量培養が可能になったと発表した。デノスマブは、第一三共がランマーク、プラリアの製品名で製造販売している。三菱ガスは、バイオシミラーの製品化に関心のある製薬会社と共同開発に向け協業を進めるとしている。
生産細胞の大量培養と、抗体の品質を保つことが商業生産に必要な要素の1つ。大量培養が可能になったことで同社は、安価で高品質なデノスマブの原薬を大量に供給することが可能になるとしている。
同社は、提携する台湾のグリコネックス社からデノスマブ生産細胞と製造技術の移管を受け、三菱ガスと日本化薬の合弁会社カルティベクスで大量培養技術の開発を進めてきた。この中で今回、大量培養条件を見出すことに成功した。大量培養技術が確立できたことで、今後は、製品化を視野に入れて取り組むことになる。