第一三共 4価の鼻腔噴霧型インフルエンザ弱毒生ワクチンを日本に導入
公開日時 2015/09/03 03:52
第一三共は9月2日、4種類のインフルエンザウイルスを含む鼻腔噴霧型インフルエンザ弱毒生ワクチンについて、英アストラゼネカの子会社のメディミューンとの間で、日本での開発、販売に関するライセンス契約を締結したと発表した。 季節性インフルエンザの予防に用いるもの。2014年から15年の流行期に国内治験が行われており、申請時期は未定だが、北里第一三共ワクチンが承認申請準備中にある。承認されれば、アストラゼネカが第一三共に製品を供給し、第一三共が販売・流通を担う。
現在の季節性インフルエンザワクチンは3価(A型2種類、B型1種類)だが、今回第一三共が導入するワクチンはA型2種類、B型2種類の4価。WHOが推奨する株を用いて作られる。同ワクチンはメディミューンが開発し、アストラゼネカが米国ではFluMist、欧州ではFluenz Tetraの製品名で販売している。
導入する第一三共はアストラゼネカに契約一時金と開発および売上高に応じたマイルストンを支払う。契約金などは開示していない。