バクスター 血友病薬ファイバに定期投与の用法追加 出血予防のため
公開日時 2014/06/24 03:51
バクスター日本法人は6月23日、血友病に対する血液凝固因子製剤の効果が弱まり出血した際に用いる治療薬ファイバ注射用(血漿分画製剤 乾燥人血液凝固因子抗体迂回活性複合体)の用法に、出血を予防するために定期的に投与する「定期投与療法」を追加する承認を20日付で取得したと発表した。
血友病は、血液を凝固するためのタンパク質が十分にないことから血液凝固因子製剤を補充して出血を防ぐが、免疫の働きでインヒビターが発生すると、凝固因子製剤の効果が弱められ、出血しやすくなってしまう。今回追加された用法は、定期的に投与することで出血を予防するもの。同社によると、治験で年間出血率を比較したところ、出血時投与療法では28.7回(中央値)であったのに対し、定期投与療法では7.9回(同)だった。