わかもと製薬 小島専務が社長に昇格へ
公開日時 2019/03/28 03:50
わかもと製薬は3月27日、専務取締役医薬事業本部長の小島範久氏が代表取締役社長に昇格する人事を発表した。4月1日付で実施する。4月に創業90周年を迎える同社は、経営環境の変化を受けて、進行中の中期経営計画の見直しを検討している。業績は伸び悩みを見せており、新たな経営体制で、営業を含む経営基盤の強化を図る考え。2017年4月から社長を務める堀尾良宏氏は、代表権のない取締役に退き、6月には顧問となる予定。
小島氏は、興和出身で医薬品事業の営業で実績を上げてきた手腕が買われた。1956年8月生まれ62歳。岐阜薬科大製造薬学科卒業後、1979年4月に興和新薬に入社。興和新薬、興和創薬の取締役を務め、18年1月にわかもとに入社。同年6月から現職。
同社は、ここ5年の業績では売上高は110億円前後の横ばいで推移し、営業利益率は低下傾向にある。2019年3月期通期では、新規の緑内障・高眼圧治療薬の開発がフェーズ3と研究開発費がかさみ最終損失を見込む。同日、未定としていた19年3月期の期末配当を無配とすると発表した。