テルモ 世界最短・最細の注射針を発売 インスリンなど自己注用
公開日時 2019/02/26 03:50
テルモは2月25日、長さ3mm、外径0.18mm(34G)の世界で最も短く、最も細いペン型注入器用ディスポーザブル注射針「ナノパスJr.」を発売したと発表した。ナノパスは、インスリンや成長ホルモンなどを自己注射する際に用いる。2005年の発売以来、注射針を細くすることで注射時の痛みの低減を追求してきた。今回発売の製品は、同社が2012年に発売した同じ34G注射針より、1mm短くし、小児ややせ型、皮膚の薄い患者に使いやすいように改良した。
同社は、1日数回にわたる注射時に、痛さなど恐怖心を和らげ、治療を続けやすくすることを目指して開発。05年の0.2mm径を発売以降、12年に0.18mm径を実現した。10年で累計10億本を販売したという。21年度には年間3億本の販売を目指す。今回発売した製品で小児から使い慣れてもらい、従来品に移行することを想定する。希望小売価格は70本入2100円(税抜き)。