MSD 抗PD-1抗体キイトルーダ 腎細胞がんの効能追加を申請、TKIアキシチニブと併用
公開日時 2019/02/14 03:50
MSDは2月13日、免疫チェックポイント阻害薬の抗PD-1抗体キイトルーダ(一般名:ペムブロリズマブ)について、切除不能または転移性腎細胞がんの効能追加を日本で承認申請したと発表した。この適応に対しては、チロシンキナーゼ阻害薬(TKI)アキシチニブと併用して用いる。申請日は2月8日付け。
今回の進行腎細胞がんに対する免疫チェックポイント阻害薬とTKIとの併用療法の国内申請は、メルクセローノが1月30日付けで申請した抗PD-L1抗体バベンチオ(一般名:アベルマブ)とアキシチニブとの併用に次ぐものとなる。バベンチオはファイザーと共同開発しており、アキシチニブは製品名インライタとしてファイザーが販売している。
腎細胞がんは腎がんの約9割を占める。国内の腎がん患者数は年々増加し、14年時点の推定患者数は約2万5000人、年間約9000人が亡くなっていると推定されている。
キイトルーダの今回の申請は、国際共同フェーズ3試験の「KEYNOTE-426試験」の結果に基づく。同試験では進行性または転移性腎細胞がんの初回治療でのキイトルーダとアキシチニブとの併用療法が、スニチニブと比較して、全生存期間および無増悪生存期間を有意に延長したことが示された。