NICE改定ガイダンス 前立腺肥大症にPAEを推奨
公開日時 2018/05/17 03:50
国立医療技術評価機構(NICE)は、4月26日、前立腺肥大症治療ガイドラインを改定、良性前立腺肥大症に対する前立腺動脈塞栓術(PAE)の施行を推奨すると発表した。
PAEは、肥大した前立腺組織に血液を供給する動脈に微小な球体を挿入、血流を止めることで組織の縮小や死滅を起こさせ、前立腺肥大を改善させる。局所麻酔で施行され、日帰り手術が可能であり、患者の侵襲も少ない。
NICEは2013年にPAEの推奨の可否について検討したが、同施術が安全かつ有効かについてはさらに研究の必要があるとして、その後、英国介入放射線学会(BSIR)および英国泌尿器外科学会(BAUS)と協力、PAEと既存の前立腺手術との比較試験を実施するなどした結果、PAEの安全性・有効性を確認、今回の推奨に至った。