サノフィ アトピー性皮膚炎薬デュピクセント コントロール不良気管支喘息の適応追加を申請
公開日時 2018/04/06 03:51
サノフィはこのほど、既存治療で効果不十分なアトピー性皮膚炎治療薬デュピクセント(一般名:デュピルマブ(遺伝子組換え))について、日本で、コントロール不良の気管支喘息に対する治療薬としての適応追加申請を行ったと発表した。申請日は3月30日付け。
コントロール不良の気管支喘息の特徴としてしばしば、インターロイキン4(IL-4)やIL-13というType2炎症反応のシグナル伝達にかかわる重要なタンパク質(サイトカイン)のアンバランスや活動亢進がみられる。Type2炎症は喘息の増悪リスクを上げ、呼吸機能の低下をもたらすとされ、アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎といった他のType2アレルギー性炎症性疾患にも関与しているとされる。
デュピクセントはIL-4やIL-13のシグナル伝達を阻害するヒトIgG4モノクローナル抗体。
コントロール不良の気管支喘息患者では、呼吸機能の低下、重度の喘息発作を頻回に経験し、救急受診や入院が必要なことがある。既存治療薬を使用しても十分にコントロールできない場合もあり、呼吸機能の低下や重度の増悪、経口ステロイド剤の長期投与、QOLの低下に苦しむといったアンメットニーズが存在している。