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国内後発品市場 18年に1兆円台、21年に1兆2000億円台に 降圧剤や上部消化管疾患用薬で置換え進む

公開日時 2018/04/04 03:51

富士経済は4月3日、日本の後発医薬品市場(GE/AG/バイオシミラーで構成、メーカー出荷ベース)が2018年に1兆円を超え、21年には1兆2000億円に達するとの市場予測を発表した。17年の市場規模は9640億円の見込みで、18年以降、毎年約5~7%のペースで市場は拡大する。降圧剤のほか、20年頃からは上部消化管疾患治療薬などで後発品への置換えが進むとしている。

文末の「関連ファイル」に、日本のGE市場及び注目のGE市場の21年までの市場規模予測をまとめた資料を掲載しました(4月4日のみ無料公開、その後はプレミア会員限定コンテンツになります)。

調査方法は同社専門調査員による参入企業や関連企業などへのヒアリングや文献調査などをもとにまとめたもの。調査期間は17年12月~18年2月。

調査結果によると、17年の後発品市場は前年比8.4%増と見込まれ、9000億円台にのると分析した。消毒剤(含嗽剤含む)、皮膚潰瘍治療薬、上部消化管疾患治療薬、抗ウイルス薬、その他呼吸器疾患治療薬、抗生物質――で特に後発品比率が高いとしている。

そして、18年は1兆341億円(前年比7.3%増)、19年は1兆898億円(5.4%増)、20年は1兆1678億円(7.2%増)、21年は1兆2233億円(4.8%増)――に右肩上がりに推移すると予測した。

18年に、後発品が参入した降圧剤オルメテックや同ミカルディスで後発品への置換えが進むほか、「2020年頃にネキシウムのジェネリック医薬品が発売される」(富士経済)ことから、上部消化管疾患治療薬での後発品への置換えが一層進むと分析。さらに、抗うつ薬市場でも、「20年頃にサインバルタやレクサプロなどの大型品の特許切れが予想」(同)されることから抗うつ薬市場での後発品比率が高まると指摘し、これらが後発品市場の伸長理由のひとつになるとしている。

■長期収載品市場も拡大 大型品特許切れで

後発品への置換えが進む見込みではあるが、長期収載品市場は17年の1兆9654億円が19年に2兆円を超え、21年には2兆2510億円に拡大すると分析した。理由は、「大型品の特許切れなどがあるため、19年以降は市場拡大が予想される」ためとしている。

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