米バイオジェン 統合失調症に伴う認知障害治療薬候補を導入 日本も治験参加検討
公開日時 2018/03/19 03:51
バイオジェン・ジャパンは3月16日、米ファイザーが開発している統合失調症に伴う認知障害の治療薬候補(「PF-04958242」)を米本社が導入することで合意したと発表した。2018年下半期に契約締結を行う予定。フェーズ2b準備段階にあり、同年下半期からバイオジェンが開始する予定という。日本は、国際共同治験に参加する方向で検討するが、参加予定時期は示していない。
バイオジェンの神経精神医学領域のパイプラインの強化の一環。米バイオジェンでは、統合失調症患者の認知機能の損傷の程度が、日常生活機能の予測因子になると見て、認知障害の治療薬候補を導入することにした。同剤はAMPA型グルタミン酸受容体増強薬と呼ばれるもので、神経伝達を促進することが期待されるという。
同社は、ファイザーに対し前払い一時金7500万ドルに加え、開発や製品化に向けたマイルストン達成状況に応じ最大5億1500万ドルを支払う予定。