ミクス医師調査・優れているMR トップは第一三共 3年連続 一般内科でも首位に
公開日時 2018/02/01 03:52
ミクス編集部が行った医師調査(回答600人)で、優れたMRが所属する企業のトップは第一三共で、3年連続の首位となった。強みのある循環器、整形外科に加え、武田薬品の牙城と思われた一般内科で初めて首位を獲得したことで、その地位をより強固にした。
下段の関連ファイルから、優れているMRの所属企業ランキングの資料をダウンロードできます。2月1日のみ会員外の方にも公開、その後はプレミア会員限定となります。
調査は、ミクス編集部が、エムスリー社の協力を得て毎年行っているもので、m3.com登録医師600人(GP/HP300人ずつ)を対象に、2017年12月19日~26日までインターネットで実施した。対象は、一般内科、循環器、消化器、呼吸器、精神神経(心療内科含む)、整形外科の医師各科100人(GP/HP各50人ずつ)。医師に「この製薬会社のMRは優れている」と評価できる企業名を3社まで回答してもらい、集計した。
その結果、トップの第一三共は144票と、前回より7票伸ばした。2位は前回同様に武田薬品だが、得票数は114票と16票減らし、第一三共との差は30票に開いた。医師の評価はこの2社が100票超と突出し、2位と3位との間が大きく開くのは例年の傾向だが、今回の調査ではその差は拡大し、前回同様に3位で68票の日本イーライリリーと、46票もの開きが出た。
小野がトップ10に
この中で第一三共は、循環器と首位を奪取した一般内科では抗凝固薬リクシアナ、整形外科では骨粗鬆症プラリアの情報提供活動に対する評価が目立つ。2位の武田薬品は注力領域の消化器では抗潰瘍薬タケキャブの情報提供に対する評価を中心に圧倒的な強さを見せたが、一般内科での特にHPで10票減ったのが大きく影響した。
トップ10内では順位の変動はあったが9社は前回と同じ顔触れ。アステラス製薬は8位から7位となったが、消化器において評価が高まった。17年3月に発売した便秘型過敏性腸症候群薬リンゼスの影響が見て取れる。この中で10位にランクインしたのが小野薬品。一般内科で糖尿病薬のグラクティブ、フォシーガ、消化器において腎細胞がん、胃がんの適応を取得した抗がん剤オプジーボの情報提供が評価された。
Meiji Seika 旭化成ファーマ
新薬テコにジャンプアップ
トップ25社までを見ると、Meiji Seikaファルマは25位から16位に、旭化成ファーマは30位から19位となり、両社とも新薬をテコに前回から大きく順位を上げた。Meiji Seikaは、得票のほとんどが精神/心療内科からのもので、新規作用の抗うつ薬リフレックスのほか、16年5月に発売した舌下錠の抗精神病薬シクレストに対する情報提供を評価する声が多い。旭化成は、得票のほとんどが整形外科からのもので、骨粗鬆症薬テリボンのほか、15年9月に発売した初の「デュピュイトラン拘縮」の治療薬でザイヤフレックスの情報提供が評価された。
調査結果の詳細はMonthlyミクス2月号(2月1日発売)に掲載している(
こちら)。