日本ケミファ ベトナム工場竣工 ローコストオペレーションの一環 薬価の毎年改定など見据え
公開日時 2017/09/20 03:51
日本ケミファは9月19日、ベトナム工場が竣工したと発表した。薬価の毎年改定などを見据えたローコストオペレーションの一環で、製造コストは日本で製造するより約3割程度の低減が可能という。当面は日本市場向けに製品を生産し、生産数量の比較的多いGEや主力品について国内生産から切り替える。2018年度下期からの商業生産を目指す。
ベトナム工場は、国内の後発医薬品(GE)市場の拡大に伴う需要増の一方で、競争の激化、見込まれる薬価の毎年改定を踏まえ、生産能力の拡大と低コスト化などを狙い、建設したもの。現在国内で製造し、生産能力は14億錠まで可能だが、ベトナム工場の稼働によって同社が目指す20億錠へ引き上げることができる。

同工場は、日本ケミファのグループ会社である日本ケミファベトナム(ベトナム ビンズン省)が建設したもので、年間生産能力は6億錠。海外生産比率は約30%となる。投資額は3500万ドル。総2階建て床面積約1万1000m2。将来的には近年取り組みを強化しているASEAN諸国への足掛かりとする。