セルジーン 乾癬治療薬オテズラ錠を発売 乾癬の経口剤として約25年ぶりの新薬
公開日時 2017/03/02 03:51
セルジーンは3月1日、乾癬治療薬オテズラ錠10mg、同20mg、同30mg(一般名:アプレミラスト)を同日に発売したと発表した。従来の乾癬治療薬とは異なる作用機序で、日本では乾癬の経口剤として約25年ぶりの新薬。
効能・効果は「局所療法で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬」。発表によると、乾癬患者の免疫細胞や表皮組織ではPDE4の発現が亢進しており、細胞内のサイクリックAMP(cAMP)が減少していることが知られている。同剤はPDE4を阻害することによりcAMPを上昇させ、炎症性及び抗炎症性メディエーターのネットワークを調節することで、症状を改善すると考えられている。
薬価は1錠▽10㎎324.20円▽20㎎648.40円▽30㎎972.60円。中医協の資料によると、1日薬価は1945.20円とされている。
有効成分のアプレミラストは、サリドマイドやポマリドミド等の化学構造を構成しているフタルイミド基を含む化合物。承認審査において提出された非臨床試験及び臨床試験で催奇形性は認められていない。しかし、非臨床試験において胚・胎児毒性を有することが示されており、妊婦又は妊娠している可能性のある女性への投与は禁忌となっている。