16年12月時点経口糖尿病薬市場でSGLT2阻害薬はシェア10％2014年４月のスーグラの上市を皮切りに、16年12月時点で６成分７品目が登場している経口糖尿病薬のSGLT2阻害薬。大型市場の形成が期待されたものの、その作用機序に伴う脱水などの副作用懸念から、高齢者への投与は慎重に行うこととされ、若年で肥満傾向の患者への投与が推奨されたこともあり、医療現場への普及はメーカーの期待ほど伸びていない。とはいえ、SGLT2阻害薬のクラスシェアは緩やかながらも伸びており、けん引するのは、心血管イベントのリスクを低下させるとのエビデンスを唯一持つジャディアンスである。今回は、登場から丸３年を迎えたSGLT2阻害薬の現状と今後の展望について分析する。調剤レセプトから実際の処方動向を把握・分析する医療情報...