イルミナ 大浦佳世理氏が社長就任 ゲノム医療の発展寄与に意欲
公開日時 2025/04/25 04:49

イルミナは4月24日、代表取締役社長兼ゼネラルマネージャーに大浦佳世理氏が就任したと発表した。2025年3月31日付け。大浦氏はスギホールディングス取締役も兼務する。23年から社長をつとめたアジュナ・クマラスリヤ氏は同日をもって退任した。大浦社長は「政府、研究機関、民間研究所の皆様との協業を通して、日本のゲノム医療の発展に寄与したい」とのコメントを発表した。
大浦氏は協和発酵のアメリカ法人でキャリアをスタートし、その後ブリストル・マイヤーズ スクイブ米国本社に入社。研究開発部門やコマーシャル部門などの執行役員を歴任し、オプジーボの開発チームにも参画した。また、米国本社の女性活躍推進の従業員グループ「B-NOW」でゼネラルマネージャーを勤めた経験もある。19年からは、結核などの研究開発を支援するグローバルヘルス技術振興基金でCFO兼専務理事を歴任している。
社長就任にあたり大浦氏は「社員はビジネスの要。チームが日々の業務をこなすだけでなく、達成感を感じられるような環境を構築したい」とした。また、同社が取り組む遺伝子解析研究・ゲノミクスを「医療のゲームチェンジャー」と表現し、「日本ではゲノミクスの基盤を構築する多くの素晴らしい研究が行われている。政府、研究機関、民間研究所の皆様との協業を通して、日本のゲノム医療の発展に寄与したい」と力をこめた。