ロゼッタ 製薬企業向け生成AI SaaSソリューションの販売を開始 CSRの作成時間を50~60%以上削減
公開日時 2025/03/25 04:49
メタリアルグループのロゼッタは3月24日、製薬企業向け生成AI SaaSソリューション「ラクヤクAI MWエディタ」の販売を開始したと発表した。第1弾として治験総括報告書(CSR)の自動ドラフティングツールを実装するというもの。CSRの作成時間を50~60%以上を低減させ、コストの大幅削減につながるとしている。
「ラクヤクAI MWエディタ」はCSR・PRT・CTDといった治験関連文書の作成プロセスをサポートするライティング支援ツール。メディカルライターが執筆する際に要する作業をAIが支援する。同社によると、一般的にかかる時間の50%~60%以上を削減し全体のコストを大幅に減らすことができるという。
同社は24年8月より国立研究開発法人国立がん研究センター中央病院と共同で、生成AIを活用し、CSR(治験総括報告書)をはじめとする治験関連文書の自動作成に関する研究に取り組んでいる。今回販売するプロダクトは製薬企業向けに再チューンしたもの。
ロゼッタ ラクヤク事業部責任者の古谷祐一氏は、「治験総括報告書(CSR)の執筆支援においては、単なる自動生成ではなく、根拠文書とのトレーサビリティや文面の候補提示機能、編集性の高さなど、現場で本当に役立つ“実務レベルのAIツール”として仕上げた」と強調。「今後も製薬業界と密に連携しながら、現場にフィットしたAIソリューションを迅速に展開する」としている。